ダイエットにも、健康にも、腰痛やひざ痛にも、決め手は筋肉です。
筋肉と聞けば、ゴツゴツしたたくましい体をイメージする方も多いと思います。
しかし、ほかにも「ダイエットなどの健康維持」「血液の循環」「関節を支える」など、筋肉には大きな役割があるのです。
筋肉の役割
筋肉といえば速く走ったり、重いものを持ったり、強い体のために必要、というイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、実は、それだけではなく、呼吸や内臓活動、姿勢や骨格の維持というような生命維持活動のためにも、筋肉は、大きな役割を持っています。
筋肉と基礎代謝
その生命維持活動のために寝ている間でさえ消費される最低限のエネルギーのことを基礎代謝といいます。
その基礎代謝の中で特にエネルギーを消費するのが、筋肉・心臓・脳です。
この中で、唯一、コントロールできるのは筋肉です。
筋肉が落ちれば、必然的に基礎代謝も下がって、脂肪燃焼が落ちてしまいます。
そのため、太りやすく痩せにくい体質になります。
一方、筋肉が落ちない努力をし基礎代謝を高く保っていれば、太りにくく、痩せやすい体質を維持することになります。
特に大切な下半身の筋肉
上半身が多少不自由になっても、何とか生活できますが、下半身が動かなければ、即、介護です。
体全体の筋肉の70%は下半身にあります。
歩くのを避けていたり、階段を使わず、エレベーターやエスカレーターに頼ったりしていると、家族に迷惑をかける未来がどんどん近づいてしまうのです。
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足の筋肉は心臓の補助ポンプ
心臓はその人それぞれの握りこぶしほどの大きさしかありません。
人の血液は下に滞りがちで、放っておくと汚血(汚れた血液)は下半身に、ヘドロの様に溜まってきます。
そうならないようにしてくれているのが、足の筋肉なのです。
一度付いた筋肉はいつでも動き出せるよう微動運動(車でいうアイドリング)を繰り返しています。
足の筋肉の微動運動で常に心臓の補助ポンプとして下に血液が滞らないように流してくれているのです。
筋肉を鍛えて病気予防
下半身の筋肉が衰えると汚血を押し戻せず、溜まったドロドロ血液はむくみや、冷えの原因になってしまいます。
さらに進むと下肢静脈瘤が出来てしまい脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こす原因にもなります。
それ以外にも、糖尿病・動脈硬化・高血圧・脂肪肝・ひざ関節炎、腰痛などの病気予防のためにも筋肉を落とさないように常日頃から、心がけることは非常に大切なことなのです。
2種類の色の筋肉
筋肉は主に速筋(白筋)と遅筋(赤筋)の2種類に分かれます。速筋は瞬発力に優れた運動をするのに向いている筋肉で、遅筋は持久力に優れた運動をするのに向いている筋肉です。
速筋は筋肉が運動する際、酸素の使用量が少ない筋肉です。無酸素運動であるダッシュやジャンプといった瞬発力が必要な運動に向いています。速筋は運動の際に体内の糖をエネルギーとして使用します。そのため、酸素と結合しないとエネルギーとして消費しない脂肪を燃焼しないため持久力を必要とする運動には不向きなのです。= 筋肉増強
遅筋(赤筋)
遅筋は筋肉が運動する際、酸素を使用しながら収縮をする筋肉です。有酸素運動である水泳やジョギングといった持久力が必要な運動に向いています。遅筋は運動の際体内の糖だけでなく、脂肪を燃焼させエネルギーとして使用します。= 脂肪燃焼